突っ切りバイトによる加工

小型旋盤で一番苦労するのが、突っ切りだろう。突っ切りには、正面突っ切りと、側面からの突っ切りがあるようだ、一般的にいわれている突っ切りというと側面からの突っ切りをさすらしい。突っ切りで一番苦労したのは、ビビリをいかにおさえるかという事だった。条件が悪いと、強烈なびびり音が出る。しかも切れない。うまくけずるポイント(まだ、アルミしか条件が出ていないのだが、、、)は、ワークの回転速度を遅くして、切り子を見ながら、送り速度を若干早くするという点だ。フルセット3000円で買った。中国製安物バイトセットでも、突っ切りだけは、そこそこ使える(幅が広すぎて細かい加工には不向きだが、、、)ワークの回転速度が速いと、切れるが強烈なビビリ音が出るので、ビビリ音ができるだけ小さくなるように、主軸回転速度を落とす、え、こんなに?という程度まで落としてけずった。(400〜500程度)音が小さくなったところで、帯状のつながった切り子が出ている事を確認してから、送り速度を若干早くする。すると、ある所で、ビビリ音が消えて、おいおいまじかよ、というくらいサクサク切れるポイントがある。切れるというか、リンゴの皮むきに近い、このポイントを探すのが、非常に微妙。切れるバイトを使っても、主軸回転速度と、送り速度のバランスが悪いと全然切れない。写真は正面突っ切りの加工例とうまくいった時の切り子。正面突っ切りは永尾研究所のアルミ用正面突っ切りバイトを使った。小さなワーク用には最適なバイトだと思う。

永尾研究所の、小さな突っ切りバイトと、正面突っ切りバイト、赤いのが安物の中国製バイトセット付属のもの(ヤフオクで3000円)余談だが、中国製のバイトは、普通のショップでは1万で売られている。全体的に作りが適当なので、全くお勧めできない。(11本セットで、まともに使えたのは、写真に写っている正面突っ切りバイトくらい)卓上旋盤用のφ100以下のワークでは、刃が大きすぎてグラインダーで削る所からはじめないといけないし、とにかく大変だ。バイトは永尾研究所がお勧め。永尾の小さな突っ切りバイトは本当に小さくて、1mmくらいの幅の切り込みができる。しかし、切り込み角度が曲がっていたりすると、ガキッという音がして、刃先がかける場合がある。刃先がかけたら、オイルストーンで、軽く先端を研磨してやると、再び使える。切り子が刃先につまっても同じ状況になるので注意。、